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2022.10.06

カエル中毒

 

すっかり秋になりましたね。もうすぐ冬眠する時期かとは思いますが、今回はカエル中毒についてお話をしていきます。わんちゃんのお散歩中やお庭などで、出会うことがあるかもしれません。普段見慣れない生き物を目にすると、興味を示すわんちゃんも多いのではないでしょうか?

カエル中毒とは…
日本にも多く生息しているヒキガエルのことを指します。その発生源は、カエルの耳下腺から産生される毒素が原因です。そのためヒキガエルを犬や猫が口にくわえてしまうと、耳下腺から毒素が分泌され、中毒を引き起こします。この毒性物質の名前は、ブフォトキシンというものでヒキガエルにとっては外敵から身を守る大切な武器です。

 

 

症状
よだれ、口周囲をひっかく行動、嘔吐、チアノーゼ、沈うつ、肺水腫、気管虚脱などで激しい場合にはけいれんを起こして亡くなります。早い場合で15分ほどで毒素が体中にまわり、個体差はありますが30分〜60分で命を落としてしまうケースもあります。また、解毒剤はありません。そのため、初期対応がとても重要です。もしもカエルを口にしてしまったら、すぐに口腔周囲を大量の水で洗い流してください。そして様子は見ず、速やかに動物病院を受診してください。

 

当院では「カエルを食べてしまった」と来院される方はほとんどいらっしゃいませんが、命を落としてしまうリスクが高いため、ご周知いただけますと幸いです。

 

 

 

2022.09.10

肛門腺について

わんちゃん・猫ちゃんを飼っていて、お尻を地面にこすりながら歩くのを見たことがあるという方も少なくないと思います。そういう場合「肛門腺」が原因であることがほとんどです。

「肛門腺とは」
肛門の下にある肛門嚢という袋のことで、その袋の中に匂いが強い分泌物が溜まっています。
通常は排便時に便と一緒に排出されますが、出口までの管が細かったり小型犬や肥満・老化などの原因によって肛門括約筋の収縮力が低下することで排出されずに詰まったり、多量に溜まってしまうと細菌感染・炎症が起こり膿が溜まって膨らむ「肛門腺炎(肛門のう炎)」になることがあります。

「肛門腺炎の主な症状」
お尻を床にこする、肛門周りを舐める、皮膚が赤い・腫れる(皮膚炎の場合もあり)
肛門腺を絞った時に出血・膿が出る、排便時に痛がる、皮膚が破れて穴が開く など

「治療と予防」
溜まった分泌物や膿を外から押し出し洗浄
普段からご家庭やトリミングサロン等で定期的に肛門腺絞りをする
肛門腺炎は繰り返し起こることがある為、肛門腺摘出手術を考えていただく場合もある

☆肛門腺の絞り方☆
尻尾を持ち上げると肛門が膨らんでいるのが見えるので、肛門下部の4時と8時くらいのところを親指と人差し指でつまんで押し上げます。すると分泌物が出てきます。

※分泌物の量、色は個体差があります。
分泌物が出たらウエットティッシュで拭くか、お湯で洗い流すとお尻周りの汚れや匂いが気になりません。

肛門腺絞りを初めてする方や慣れていない方は、お風呂場などの汚れても良い場所ですることをおすすめします。お尻を触られるのを嫌がる子やご家庭で肛門腺絞りが出来ない、尻尾がなくて絞りづらいという場合は当院でも処置が可能ですのでお気軽にご相談下さい。

2022.09.02

離れていても…

犬舎から連れてきたら、ハイハオは狭いカゴの中で落ち着いてしまいました。やっぱり猫ですね。

とら吉とハイハオ。お互い見つめ合っててかわいい♡

2022.08.22

おニュー

とら吉のクッションを新調しました☆

気に入ってくれたみたいです🙂

2022.08.01

犬・猫の熱中症について

今年の夏は例年より特に暑いということで夏バテされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
動物も人と同じように暑さで体調を崩すことがよくあります。
今回はわんちゃん、ねこちゃんの熱中症についてお話したいと思います。

 

熱中症とは  高温・多湿な環境が原因で体温が上がることにより生じる疾患です。対応が遅れると脳や内臓に機能障害がでる可能性もあり、最悪の場合は亡くなることもあります。

 

主な症状  初期 呼吸がいつもより荒い(ねこちゃんが口を開けて呼吸している。)
           ・よだれが多い
           ・元気がない 

      悪化すると ・嘔吐、下痢
            ・発作
            ・意識がない
            ・体に力が入らない

このような症状が出た際は速やかに体を冷やしてあげてください。

・涼しい場所に移動させる。
・全身に水をかけて、風を当てて冷やす。
・濡らしたタオルまたはタオルで包んだ保冷剤で体を冷やす。 
※体を冷やす際は太い血管が通っている場所→首(喉側)、脇の下、内股を冷やすとより効果的です。

 

熱中症対策 ・室内はエアコンを使用して適度な温度・湿度を保つ。(温度25℃〜27℃くらい)(湿度45%〜65%くらい)
・短時間でも短時間でも風通しの悪い室内や締め切った車内での留守番は控える。
・わんちゃんの散歩は涼しい時間帯(早朝や夜)に行く。
他にも室内に冷感マットを敷いたり、散歩中に首に保冷剤を巻くなどの対策も効果的です。

 

また、犬ではパグやブルドッグ、猫ではペルシャやヒマラヤンなどの短頭種は熱中症のリスクが高くなります。種類に関係なく幼齢・高齢の子、肥満や心疾患のある子も特に注意が必要です。

 

わんちゃん、ねこちゃんの様子がいつもと違うと感じたら早めの受診をおすすめします。
まだまだ暑い日が続くと思いますので、熱中症対策をしっかりして夏を乗り切りましょう。     
           
            

       

2022.07.19

気分転換に🐾

昨日は休診だったせいか花音が少し元気がなかったので、気晴らしにお散歩へ行きました。

暑かったので本当は連れて行きたくなかったのですが、日陰を探しながら歩きました。

今日はもういつもの花音にもどっていました(╹◡╹)

2022.07.08

犬のアトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎は何らかの刺激に体が過剰に反応し、皮膚が痒くなる病気です。アレルギーが原因の一つなので他の犬にはうつりません。
遺伝的素因があるといわれており、柴犬、シーズー、フレンチブルドッグ、トイプードル、G・レトリーバーなどに多くみられます。
比較的若い、生後6ヶ月〜3歳くらいから症状が出始め年齢を重ねるごとに痒みがひどくなる傾向にあります。完治は難しいといわれており生涯にわたりアトピー体質と上手に向き合い、付き合うことが何よりも重要です。

治療には症状を緩和するための薬物療法、スキンケアなどを組み合わせて行います。

薬物療法痒みが強い場合はステロイド剤の使用が効果的ですが副作用が強いため長期的に使用はできません。そのため当院では安全性が高く比較的長期服用も可能なオクラシチニブ剤やシクロスポリン製剤も使用しています。その他、痒みを持続的に緩和することができる抗体医薬があります。これは一回の注射で約1ヶ月間症状を緩和することができるというものですが、全てのわんちゃんに効果があるというわけではありません。

スキンケア本来皮膚にはバリア機能がありアレルギー物質を含む様々な刺激が入ってこないようになっています。しかしアトピー性皮膚炎を患う犬の皮膚はこのバリア機能が低下しているため、アレルギー物質が体内に入り込んでしまい痒みを引き起こすのです。そのため低刺激または保湿作用の強いシャンプーを使うとともに、保湿剤を使用してスキンケアをすることで皮膚バリア機能を助けることができます。

皮膚用のドッグフード健康な皮膚を維持するためのオメガ脂肪酸などを豊富に含んだフードなどを取り入れると、薬の量や頻度を減らすことができるといった治療補助効果が期待できることがあります。

 

  

 

アトピー性皮膚炎と診断されたら皮膚を清潔に保ち、なるべく環境からの刺激を受けないように気をつけてあげましょう。

 

 

2022.06.30

収穫🥕

令音、にんじんを収穫し食す。

すぐ破壊する子なので心配しましたが、おいしく(笑)遊んでいました🎵

2022.06.24

仲良く…

仲良くおすわり。

 

仲良くふせ。

鏡のように非対称です。

2022.06.09

犬の膝蓋骨脱臼について

 今回は犬で特に多い病気「膝蓋骨脱臼」についてお話しします。少しでも病気について知ることで知識を広げ、愛犬・知り合いのわんちゃんが病気にかかったときすぐ対応できるようこのお話しを読んでいただけたら幸いです。

◦膝蓋骨脱臼とは? 
  脱臼は関節のある部位であればどこでも起こる可能性がありますが、中でも犬に多いのが「膝蓋骨脱臼(パテラ)」です。膝蓋骨とは一般的に「膝のお皿」と呼ばれる部位のことです。通常は大腿骨内にある「滑車骨」というくぼみにはまっているのですが、その溝から膝蓋骨が外れた状態を「膝蓋骨脱臼」と言い膝蓋骨が内側に外れると「内方脱臼」で外側に外れることを「外方脱臼」といいます。
  「膝蓋骨脱臼」の症例は外方脱臼よりも内方脱臼の方が多く見られます。内方脱臼はトイプードル・チワワ・ポメラニアンなどの小型犬で、外方脱臼は大型犬で多く見られる傾向があります。

◦原因
  「外傷性」と「先天性」があり外傷性は交通事故・高いところからの飛び降り・転倒などが原因で起こります。先天性の場合は生まれつき膝関節の筋肉や靭帯に異常があること原因で子犬の時から発症していることもあれば、発育に伴って発症することもあります。

◦症状(4つに分けられる「グレード」)
  グレードI:普段は無症状だが時々症状が出る。日常生活にあまり支障がない。

  グレードII:時々足を浮かせて歩いているが曲げ伸ばしすると簡単に整復される。日常生活にあまり支障はない。

  グレードⅢ:常に脱臼している状態だが整復することが可能。足を引きずる・しゃがんだ姿勢で歩くなどの症状が出る。

  グレードⅣ:常に脱臼していて整復することが不可能。骨が変形し膝を曲げた状態で歩いたり、全く歩けない状態になることもある。

  グレードⅡまでは症状が軽いため飼い主さんが脱臼に気づかないこともありますが、小さな脱臼が繰り返し起こることで関節に炎症が起こり関節炎につながることもあります。また痛めた足を庇って歩くことで反対側の足に負担がかかり症状が更に悪化していくこともあります。立っている時に関節がガクガクする・足を引きずることがある・遊んでいるときに急に鳴いて痛がりだしたなどの症状があります。

◦治療
  内科治療:内服薬やサプリメントなどです。合わせて運動制限や体重制限などの指示があります。

  外科治療:「骨組織の再建術」と「軟部組織の再建術」の大きく2種類があります。

  内科治療を行うのか外科治療を行うのかについては脱臼のグレードや犬種・年齢などによって判断します。

◦予防
  先天性の膝蓋骨は防ぐことは出来ませんが、負担をかけないよう生活することで悪化を防ぐことができます。
  生活環境としては、段差や階段のない道を歩くようにする・フローリングなどの硬くて滑りやすい床にはカーペットを敷くなどの工夫で膝への負担を軽くできます。また体重が増えすぎると膝への負担が増すので体重管理も重要です。

◦愛犬の体に負担がかからないように生活環境を見直し、もし何か症状や気になることがあった場合動物病院へ受診で、愛犬の体を守ってあげましょう。

 

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