予防接種

Prevention

大切な命を守る、はじめの一歩

予防接種とは

予防接種は、感染症の発症や重症化を防ぐために行う大切な医療です。犬や猫がかかる病気の中には、命に関わるものや、治療が難しいものも少なくありません。そうした病気から守るため、健康なうちに免疫をつけておくことが重要です。
当院では、年齢や生活環境、体調に配慮しながら、その子に合った予防接種をご提案しています。接種前には健康状態を確認し、安心して受けていただけるよう丁寧な説明を心がけています。

犬の予防接種

  • 混合ワクチン

    犬がかかりやすい感染症を予防するためのワクチンです。生活環境や年齢に応じて必要な種類が異なるため、当院では体調を確認したうえで、その子に合った接種内容をご案内しています。

  • 狂犬病予防ワクチン

    狂犬病予防ワクチンは、法律で接種が義務付けられている予防接種です。人にも感染する可能性がある病気から守るため、毎年の接種が大切です。当院では診察を行ったうえで接種を行っています。

子犬のワクチンのタイミング

  1. 生後42〜60日
  2. 生後約3ヶ月
  3. 生後約4ヶ月

以降は半年~年1回の追加接種を行なえば問題ありません。

猫の予防接種

  • 混合ワクチン

    猫がかかりやすい感染症を予防するためのワクチンです。猫は体調の変化を表に出しにくいため、健康なうちから予防を行うことが大切です。当院では、年齢や飼育環境に応じた接種内容をご案内しています。

子猫のワクチンのタイミング

  1. 1回目
    生後約2ヶ月
  2. 2回目
    生後約3ヶ月
  3. 生後約4ヶ月

以降は半年~年1回の追加接種を行なえば問題ありません。

抗体価検査

抗体価検査とは、ワクチン接種によって体内にどの程度の抗体ができているかを調べる検査です。すでに十分な抗体を保有している場合、追加のワクチン接種が必ずしも必要でないケースもあり、体への負担を抑えた健康管理につながることがあります。とくに、過去のワクチン接種歴が不明な場合や、シニア期に入った犬・猫では、現在の免疫状態を把握するための一つの指標として活用されることがあります。

当院での抗体価検査について

当院では、犬・猫の健康状態や年齢、生活環境などを踏まえたうえで、抗体価検査の実施に対応しています。検査結果をもとに、ワクチン接種の必要性やタイミングについて獣医師がご説明し、それぞれの子に合った予防医療をご提案いたします。
抗体価検査やワクチン接種についてご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

寄生虫予防

寄生虫予防は、犬や猫の健康を守るために欠かせない大切なケアです。ノミ・マダニやフィラリア症は、体調不良や重い病気の原因となることもあるため、症状が出る前から予防を行うことが重要です。当院では、生活環境や年齢に合わせた無理のない予防方法をご提案しています。

  • ノミ・マダニ予防

    ノミやマダニは、皮膚トラブルや感染症の原因となることがあります。定期的な予防を行うことで、ペットだけでなくご家族の健康を守ることにもつながります。生活環境に応じた予防をご案内しています。

  • フィラリア症予防

    フィラリア症は、蚊を介して感染する病気で、重症化すると命に関わることもあります。感染してから治療するのではなく、毎年きちんと予防を行うことが大切です。開始時期や予防方法については、診察時にご相談ください。

ノミ・マダニ予防について

ノミやマダニは、犬や猫の体に寄生することで、健康にさまざまな影響を及ぼす外部寄生虫です。寄生されることで強いかゆみや皮膚トラブルを引き起こすだけでなく、病気の原因となる場合もあります。
また、ノミやマダニは屋外だけでなく、人の衣類や持ち物を介して室内に持ち込まれることもあり、完全室内飼育の猫であっても注意が必要です。散歩に出る犬はもちろん、生活環境に関わらず、日常的な予防を行うことが大切とされています。
当院では、それぞれの生活スタイルや年齢、健康状態に合わせたノミ・マダニ予防についてご案内しています。気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

ノミが原因で起こる病気

  • 吸血による貧血
  • サナダムシの寄生
  • ノミアレルギー性皮膚炎など

マダニが原因で起こる病気

  • ライム病
    症状として発熱や神経症状、さらに食欲不振などが見られます。人にも感染することがある病気です。
  • 犬バベシア症
    重度の貧血を引き起こします。場合によっては命に係わる恐ろしい病気です。
  • 猫ヘモバルトネラ症
    発熱や貧血などの症状を引き起こします。

予防の方法について

ノミ・マダニ予防は、主に予防薬を使用して行います。犬や猫の首の後ろなどに使用するタイプの薬が一般的で、ノミに対しては約1〜2か月、マダニに対しては約1か月程度効果が持続します。そのため、効果が切れる前に次の予防を行うことが大切です。
当院では、犬・猫それぞれの年齢や体調、生活環境に応じて、適切な予防方法とタイミングをご案内しています。ノミやマダニの予防は、一度行えば終わりではなく、定期的・継続的に行うことで効果を発揮するものです。症状が出てから対処するのではなく、予防を続けることで病気のリスクを抑えることにつながります。

マダニを介して感染する感染症「SFTS」について

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、主にマダニを介して感染するウイルス性の感染症です。犬や猫がマダニに咬まれることで感染する可能性があり、発熱や元気消失などの症状が見られることがあります。
また、SFTSは人にも感染することが知られており、ペットを介した感染リスクが指摘されるケースもあります。そのため、ペット自身の健康管理だけでなく、ご家族を守る観点からもマダニ予防は重要とされています。

マダニに咬まれない環境づくりと、日常的な予防対策を行うことが、SFTS予防につながります。

フィラリア症予防について

フィラリア症は、蚊を介して感染する寄生虫の病気です。蚊に刺されることで体内に入り込んだフィラリアの幼虫は、成長しながら体内を移動し、最終的に心臓や肺につながる血管に寄生します。進行すると、心臓や肺だけでなく、肝臓や腎臓など全身に影響を及ぼすことがあります。

フィラリア症は犬に多く見られる病気ですが、猫にも感染する可能性があります。特に猫の場合、診断が難しく、治療方法が限られているため、発見が遅れると重症化するケースもあります。そのため、犬だけでなく猫にとっても予防が重要な病気です。

予防の方法について

フィラリア症は、一度感染してしまうと治療に長い時間がかかり、動物への負担が大きくなることがあります。そのため、「感染してから治療する」のではなく、毎年きちんと予防を行うことが何より大切です。
当院では、フィラリア症の予防を始める前に検査を行い、現在感染していないことを確認したうえで予防を開始します。予防薬は、決められた期間、継続して使用することで効果を発揮します。開始時期や予防期間、方法については、犬・猫それぞれの生活環境や体調を考慮しながらご案内しています。

予防とあわせて考えたい、
健康診断のこと

ワクチンや寄生虫予防は大切な健康管理のひとつですが、体の状態を総合的に確認することで、より安心した予防・治療につながります。