盗み食いにご注意ください。
12月下旬になりました。
2018年もあとわずか。
クリスマスや年越しの準備でにぎわう時期です。
食卓や台所に“ごちそう”が並ぶご家庭も多いかと思います。
ワンちゃん・ネコちゃんは見慣れない“ごちそう”に目を奪われ(鼻を奪われ?)ソワソワ。
ついつい盗み食いをしてしまう子がいます。
ふだん食べないものを食べることで胃腸炎になったり、脂分の多いものを食べて急性膵炎になってしまう場合があります。
また、骨付き肉や串物を食べてしまうと骨や串が胃腸内で詰まったり刺さってしまう危険があります。
ケーキにも注意が必要です。
生クリームは下痢・嘔吐の原因になりますし、チョコレートクリームは中毒を起こし命を落とすこともあります。
“ごちそう”を用意する時はワンちゃん・ネコちゃんに盗み食いされないよう気をつけて、ご家族皆様で楽しくお過ごしください。
秋冬はネコちゃんのおしっこトラブルが多く見られます。
朝晩だけでなく日中も寒い日が多くなりました。
毎年秋から冬にかけておしっこのトラブルで来院されるネコちゃんが増える傾向にあります。
砂漠に住んでいた猫はあまり水を欲しないように進化したため、おしっこに関する病気が多いと言われていますが、冬場は特に飲水量が減ることや空気が乾燥して体内の水分を奪うため発症しやすいのです。
膀胱から尿道にかけての下部尿路で起こる病気を総称して、下部尿路疾患と呼んでいます。
病気の原因は様々で、細菌感染、フード、ネコちゃんの体質、生活環境、ストレスなどがありますが、原因が特定できない場合もあります。
下部尿路疾患の主な症状は次のようなものです。
・何度もおしっこにいく
・血尿が出る
・トイレへ行ってもなかなかおしっこが出ない
・おしっこするときに鳴く
・トイレ以外でおしっこをする
・キラキラしたおしっこが出る
こういった症状が出ている時、ネコちゃんはすでに痛みやつらさを感じています。
様子を見ずに動物病院を受診して下さい。
特に注意が必要なものが尿道閉塞です。膀胱結石などにより尿道が詰まりおしっこが排泄できなくなるのです。この状態が続くと腎不全や尿毒症になって死に至ることもあります。
これからの季節は特にネコちゃんのおしっこに異常が見られないかご家族の方は注意して見てあげてください。
ハッピーハロウィーン☆
世の中のブームにのって
仮装してみました。
とら吉です。
ハイハオです。
花音です。
スタッフのわんこのエルモといいます。
エルモちゃんがエルモをしょってます。
エルモちゃんがエルモをかぶりました。
仮装はワンちゃん、ネコちゃんが嫌がってストレスを感じないように気をつけながら楽しみましょう。
空気の乾燥、暖房器具にご注意下さい。
秋になり肌寒い日が多くなってきました。
これからの季節、暖房器具を使う機会が増えることと思います。
心も体も温めてくれるありがたい暖房器具ですが、その熱がワンちゃん・ネコちゃんたちの皮膚にトラブルを起こす原因となることがあります。
冬は空気が乾燥し、皮膚も乾燥しがちです。
皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下します。そのような皮膚では少しの刺激でもかゆみを感じるようになり、皮膚を掻いたり舐めたりしてひどい傷になったり皮膚炎を起こしたりすることがあります。
フケ、脱毛、強いかゆみが生じます。
また、外耳炎にもなりやすくなります。
さらに、暖房器具の熱で皮膚が温まることで菌が繁殖しやすくなります。
乾燥してバリア機能が低下した皮膚には常在菌が容易に侵入してしまい、細菌性膿皮症を発症しやすくなります。
温風ヒーターの前に陣取る子やこたつに入る子、ホットカーペットを使っているご家庭は特に危険です。暖房器具の熱が直接体に当たらないようにしてあげてください。
また、空気が乾燥している時は加湿してあげると皮膚トラブルが起きにくくなりますし、呼吸器疾患がある子は咳が出にくくなります。
これからの寒い季節、動物たちにとっても飼い主様にとっても良い生活空間でお過ごしいただければと思います。
スタッフ紹介。
当院には、ニャンコが2匹、ワンコが1匹います。
右側がとら吉。
男の子。年齢不詳です。
左側がハイハオ。
男の子。4歳です。
花音(かのん)。
女の子。6歳です。
彼らは、“供血犬” “供血猫”として働いてくれる病院の大事なスタッフです。
“供血犬” “供血猫”とは、輸血が必要なワンちゃん、ネコちゃんのために血液を提供してくれる子たちです。これまで何度もワンちゃん、ネコちゃんを助けてくれました。
供血以外にも大事なお役目があります。
彼らは“癒やし隊”なのです。
時々お部屋から出して一緒に遊び、
スタッフを和ませてくれるのです。
今後彼らのことをこちらのブログでお話できたらと思います。
人間スタッフ同様、動物スタッフのこともよろしくお願い致します。
虹が出ました。
おととい夕方に虹が出ました。
同じ虹を違う角度から撮ってみたもので、見えにくいかもしれませんが2本の虹が綺麗に見えました。
虹を見ると、良いことが起こりそうな気持ちになります。
おととい虹を見られなかったという方も、この写真を見てそんな気持ちになってもらえたらいいなと思います。
熱中症にご注意ください
最近暑い日が続いておりますが、おうちのワンちゃん、ネコちゃんは
体調を崩していませんか?
これからの季節に多く発生するのが熱中症です。
高温の室内や車内に放置したり、気温が高い時間帯の散歩や、外気温が下がった場合でも温まったアスファルトの熱などにより、熱中症を引き起こす恐れがあります。
また、短頭種や太っている子、呼吸器や心臓の病気を持っている子は、特に注意が必要です。
熱中症の症状として体温の上昇、呼吸の速拍、よだれ、ぐったりする、などがみられます。
もし熱中症になってしまったら、とにかく体温を下げることが必要です。
流水で体を冷やしたり、水を飲ませ、出来るだけ早く動物病院へ受診するようにしましょう。
動物は人間のように汗をかいて体温を下げることが出来ません。
お散歩をする際は、涼しい時間帯にしたり、こまめな水分補給を心がけ、首に保冷剤を巻くなどして、飼い主さんが注意してあげることが大切です。
また、飼い主さんご自身も熱中症に気をつけてお過ごし下さい。
吐き気?もしかしたらそれは咳かもしれません。
「吐きたそうにしてるんです」と来院される方がいる時、
それが吐き気ではなく咳であることがあります。
わんちゃん、ねこちゃんの咳は、
「ゲッ!ゲッ!ゲッ~!」「ガッ!ガッ!ガァ~ッ!」と、
まるで喉に骨か何かが引っかかってそれを吐き出そうとするかのような仕草をします。
その症状を初めて見た時、それが咳だと分からず吐き気だと思われる方も多いようです。
咳は喉、気管、気管支、肺に異常があると出ます。
また心臓病が進行することでも咳が出ます。
検査で原因を調べ、その病気に合う治療をすることが大切です。
春は予防シーズンの始まりです。
春は、予防シーズンの始まりです。
「フィラリア症予防」「ノミ・マダニの対策」など、今年の予防スケジュールをしっかり確認しておきましょう。
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、ワンちゃんが蚊に吸血される際に感染します。
フィラリア症予防薬はその感染したフィラリア幼虫を駆除します。
蚊が出始めて1ヶ月後に投薬を開始し、蚊が活動している時期に合わせて月に1回予防薬を飲ませます。
投薬前には血液検査と体重測定が必要です。
フィラリアが体内にいることを知らずに予防薬を飲ませた場合、最悪の場合死に至ることもあります。
また、フィラリア予防薬はワンちゃんの体重に合わせたお薬を処方致します。
「昨年の薬が残っているからこれで予防を始めておこう」ではなく、投薬前に必ず病院で検査を受けて下さい。
ノミ・マダニは動物の血を吸って生きている寄生虫です。
吸血するだけでなく貧血や皮膚炎を起こしたり、寄生虫や危険な病気を媒介します。
蚊は気温15℃以上、ノミは気温13℃以上以上、マダニは気温15℃以上で活発化しますので、
春から秋まで予防する必要があります。
今年は3月から気温の高い日がありましたので、早めに予防を始めるようにしましょう。