お散歩🐾
すっかり春の陽気ですね🍡
今日は院内のエアコン掃除をしました🧤
掃除が終わってからハイハオの院内散歩をして、高いところに興味を示していたので猫なら通れそうなところに移動してみたら…
前進したり、後退したりと楽しそうでした😊
トラ吉はちょっとだけお腹がつっかえて曲がり角が大変そうでした…😂💓
アジソン病について
今回はアジソン病(副腎皮質機能低下症)についてお話しします。
アジソン病とは腎臓のそばにある副腎から分泌される副腎皮質ホルモンが少なくなる病気のことで、発症は稀ですがほとんどの場合は1歳〜8歳の若い犬にみられます。
また、アジソン病は発見が難しいと言われています。
症状
元気・食欲がなくなる、下痢、嘔吐、体重減少など…
胃腸炎や腎不全などの他の病気と症状が似ています。
原因
主な原因は不明ですが、自分で自分の細胞を壊してしまうことで起こる副腎の萎縮だと言われています。
検査
血液検査…内分泌(コルチゾール)、電解質(ナトリウム・カリウム・クロール)、
腎臓(BUN)の検査をします。
・コルチゾールの数値が基準値より低い
・カリウムの数値が高く、ナトリウムの数値が低い
・BUN(血液中の尿素数)の数値が高い
超音波検査…副腎の大きさを測定します。
治療
ほとんどは飲み薬の内科療法になります。
薬には不足してしまうホルモンを補う成分が含まれています。
アジソン病は完治しない病気でストレスに弱い為、トリミングや旅行などの環境の変化による発症が多く見られるそうです。
また、症状が出ているのに放置すると痙攣や失神などのショック状態となり、命を落とすこともあります。
アジソン病は前回お話ししたクッシング症候群と同じく予防法がない為、定期的な健診での早期発見、また様子がおかしい場合は長く様子を見ず早めの受診をお勧めします。
クッシング症候群について
★クッシング症候群は高齢のわんちゃんに多くみられ、筋力低下や毛が薄くなるなどの症状は加齢によるものだと見逃してしまうこともある病気です。
腎臓のすぐそばにある『副腎』からコルチゾールというステロイドホルモンのひとつが、過剰に分泌され様々な物質の代謝異常や免疫機能の低下を起こします。
★症状 ・多飲多尿
・脱毛
・皮膚の黒ずみ、皮膚が薄くなる
・筋力の低下
・お腹が膨れてくる
・細菌感染を起こしやすくなる など
また合併症で糖尿病や膵炎、高血圧症などを起こすこともあります。
★原因 ①脳下垂体の腫瘍
②副腎の腫瘍
③医原性…ステロイドを使用した治療が長期で続いた場合に起こることがあります。
★クッシング症候群の疑いがある場合は
・血液検査、レントゲン検査、超音波検査…全身状態の確認
・ACTH刺激試験…ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を投与して時間をおき、コルチゾールの数値がどう変化するかを調べる。
さらにCT、MRIで詳しい画像検査をすることもあります。
★治療 ほとんどは飲み薬での内科療法になります。完治する病気ではないため、長期で薬を飲み続ける必要があります。
予防法がない病気なので、定期検診やいつもと違う症状がみられた際の早めの受診をおすすめします。
甲状腺の病気
甲状腺は喉のあたり(気管の横)にあり、甲状腺ホルモンを産生・分泌しています。甲状腺ホルモンは代謝の促進などに関わっているホルモンです。
今回は甲状腺の病気を2つお話ししたいと思います。
〈甲状腺機能低下症〉
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気です。
猫ではまれで、5歳以上の中〜高齢の犬に多くみられます。
=原因=
ほとんどの場合、甲状腺自体の問題で起こるといわれています。
- =症状=
・元気がなくなる
・あまり食べないのに太ってくる
・すぐ疲れる
・皮膚が厚くなり「悲しそうな顔」になる
・毛が薄くなる
などがあります。- =治療=
血液検査、甲状腺ホルモン検査、超音波検査などを行い診断をします。
甲状腺機能低下症と診断を受けたら甲状腺ホルモンを補充する薬を投与します。
甲状腺の機能自体を回復させることは難しいため定期的に検査を行い、生涯に渡って投薬を続ける必要があります。
〈甲状腺機能亢進症〉
甲状腺機能亢進症は甲状腺機能低下症とは逆に甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気です。
犬ではまれで、10歳以上の猫に多くみられます。
=原因=
甲状腺の細胞が異常に数を増やしてしまうことで起こります。
=症状=
・行動が活発になり落ち着きがなくなる
・多飲多尿
・食欲が増えるのに痩せてくる
・脱毛、毛艶が悪くなる
・呼吸促迫
・頻脈、心雑音、心肥大
・下痢、嘔吐
などがあります。
=治療=
主に触診と血液検査、甲状腺ホルモン検査を行い診断をします。
甲状腺機能亢進と診断を受けたら甲状腺ホルモンの分泌をコントロールするため、甲状腺ホルモンの合成阻害薬を投与します。しかし薬によって完治することはなく生涯に渡って投薬を続ける必要があります。
また療法食でホルモン分泌をコントロールできることもありますが、ずっと続ける必要がありますし療法食を食べない猫が多いなどの問題点もあります。
甲状腺機能亢進を起こしている原因が甲状腺の悪性腫瘍である場合や内科的治療で効果がみられない場合は、手術で甲状腺を摘出する場合もあります。
残念ながらこれらの病気は予防法がありません。
そのため定期的に血液検査を含む健康診断を行い、早期発見につなげましょう。
花音ととら吉はすでに10歳を過ぎシニアになりましたが、いつまでも元気に長生きしてほしいものです︎☆
本日より診療しております。
あけましておめでとうございます🐰
当院は本日より診療しておりますが、混雑も予想されますのでご理解いただきますようお願いいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
🎍あけましておめでとうございます🎍
12月になると寒い日が続き、さほど積もりはしませんでしたが雪も降っていましたね。
今年はあまり積もってほしくないな…と思いつつ毎日過ごしています。
当院は1/4(水)から診療いたします。
今年もよろしくお願いいたします。
花音も令音も排泄のために外へ出しますが、濡れている地面が嫌いなようでなかなか出ていこうとせず毎度苦労しています💦
(必死に抵抗する令音)
今年もお世話になりました。
今年も残すところあとわずかですね。
当院は本日午前の診療をもちましてお休みになります。
来年は1/4(水)からの診療になります。
わんちゃん、ねこちゃんたちとよいお年をお迎え下さい🎍
先日、新年のご挨拶用に写真撮影をしたあと、猫たちがお飾りにちょっかいをだしていました。