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2023.09.05

わんちゃん、ねこちゃんの誤食

「食べ物ではないものを食べてしまった。」
「口に何か入っていたが飲み込んでしまった。」

好奇心が旺盛な子、食べることが大好きな子は、何でも口に入れてしまう傾向があります。人間の食べ物に興味を示したり、最初は口に入れて遊んでいたものをそのまま飲み込んでしまったり、噛みちぎって食べてしまうこともあります。

わんちゃんでは、散歩中に石や草を食べてしまう子もいます。小さく、少量であれば数日で便と一緒に排泄されることが多いですが、大きな物や、食べた量が多い場合は、胃や腸で詰まってしまう可能性があります。
おもちゃ類や、ペットシーツ、毛布などの敷物類も、よく誤食してしまいがちなものです。おもちゃ類の中でもヒモ状のものは特に注意が必要です。ヒモが引っかかって、腸が折りたたまれ壊死してしまう危険があります。

 

誤食を見つけた時、飼い主さんも焦ってしまうと思いますが、慌てて口の中に手を入れて取ろうとしたり、大きな声を出したりすると、驚いて飲み込んでしまうこともあるので落ち着いた対処が必要です。

もし、誤食をしてしまった場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
その際いつ頃?大きさは?量は?食べてからの様子などを病院スタッフに伝えていただけると、よりスムーズに検査や処置を行うことができます。食べた物の写真や成分表があれば、よりわかりやすいでしょう。

病院では、吐かせて危険のないものであれば催吐処置を行います。レントゲン検査を行い、異物が大きい、鋭利なものなど吐かせることで危険性があるようなものの場合は、吐かせず内視鏡や開腹手術で異物を取り除きます。
このレントゲン写真は針を誤食してしまったわんちゃんのものです。胃の中に針が写っています。内視鏡で無事に取ることができました。

また、ネギ類、チョコレート、植物、薬品などの中毒症状による影響が出ている場合は、血液検査を行い、輸液療法や症状に対しての対症療法を行います。

飼い主さんの心当たりがない場合でも、嘔吐が続く、食欲不振、元気がない。といった症状で来院され、検査の結果、誤食による消化管内の異物で胃や腸の閉塞が起きていたというケースもあります。

 

誤食は命に関わることもあります。
散歩中はリードを短く持つ。
家の中では、わんちゃん、ねこちゃんの手が届くところに食べられそうなものを置かない。
様子を見ていられない時は、サークルやケージに入れるなどの工夫をしていくことが大切です。

 

Tel.022-769-9939
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