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2021.05.07

歯のトラブル②

前回に続き、歯のトラブルについてお話しします。

「乳歯遺残」

わんちゃん、ねこちゃんの歯は一般的に生後6〜7ヵ月までに乳歯から永久歯に生えかわります。
この時期を過ぎても乳歯が抜けずに残っている状態を乳歯遺残といいます。
これは猫よりも犬、特に小型犬に多く認められます。

乳歯遺残を放置しておくと永久歯の不正咬合を招き、異常な歯列による歯周炎・歯肉炎などを起こすため抜歯が必要となります。
抜歯は基本的に麻酔下での処置になるため、当院では生後6ヵ月を過ぎた頃に避妊・去勢手術を推奨しておりますので、その際に同時に乳歯の抜歯を行うことをお勧めしています。

 

(リアンも乳歯が残っていたので、避妊時に抜歯をしました。)

                       (抜歯前)

                                  (抜歯後)

 

今回はお口のトラブルで多い疾患についてご説明しましたが、他にも猫に多くみられる口内炎や、稀に口腔内腫瘍などがあります。
様子がいつもと違うなと感じましたら来院することをおすすめします。

 

全く関係ありませんが、先月お散歩中に撮った1枚です📸🐾🌸

 

 

 

 

2021.05.03

歯のトラブル①

今回は歯のトラブル、「歯周病」と「乳歯遺残」についてお話ししたいと思います。

「歯周病」

ペットのお口のトラブルで一番多い原因は歯周病です。
当院でも口が臭う、硬い物を食べなくなった、顔(目の下)が腫れたと来院される子が多くいます。
わんちゃん、ねこちゃんは人間とは違い自分で歯磨きをすることが出来ないため、飼い主さんが磨いてあげることが出来ないと歯垢や歯石がよりつきやすくなってしまいます。
汚れが溜まると臭いの原因になったり、歯茎が腫れたりといった症状がでてきます。そのまま放置していると症状が進行し歯が抜けてしまったり、稀に歯周病菌が血管に入って全身にまわり心臓病や腎臓病の原因になることもあります。

一度ついてしまった歯石は磨いただけでは取り除くことは出来ません。
病院でできる処置としては超音波スケーラーによるスケーリングです。全身麻酔による処置になるため簡単に決断することは難しいかもしれませんが、早いうちに処置をすることによって抜歯せずに済んだり抜歯の本数が少なくて済みます。

 

               (スケーリング前)           

                        (スケーリング後)

 

スケーリングをした場合、その後の綺麗な歯の状態を維持するためにはやはりご家庭でのデンタルケアが大切になります。
歯磨きが難しい場合は歯垢・歯石の付着を軽減する効果のあるガムやサプリメント、ペット専用の歯磨き剤など出来る範囲でかまいませんので、使用することをお勧めします。

 

                                              (デンタルケア商品)

次回は乳歯遺残についてお話ししたいと思います。

 

(スケーリング後、点滴中のエルモ。)

2021.05.01

移転しました🏥

本日、5月1日(土)より新病院での診療がスタートします。
診療時間が変更していますので来院の際はご注意下さい。

 

また、新天地につき色々ご不便、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。

2021.04.29

🚚お引っ越し🚚

昨日の午後から移転の準備を進めていましたが、本日はスタッフ犬・猫のお引っ越しをしました。
キャリーが足らず、花音だけスタッフに抱っこをされて出発🚗

緊張の面持ちでしたが5分足らずで到着。
犬舎を設置するのに時間がかかり、夕方ようやく猫舎が設置されました。
とりあえず、みんなごはんを食べて一息つけたかな?

そして移転祝いにみんなに首輪をプレゼント🎁
今日はお疲れ様でした☆

2021.04.14

多飲多尿について(後半)

 

今回は前回の続きをお話していきます!

『飲水量や尿量が増える可能性のある食事について』
・尿石症の療法食を与えている場合
・果物や野菜などの水分を多く含む食事を与えている場合
・塩分の多い人間食を与えている場合…などが挙げられます。
※お薬の影響で増える場合もありますので、お薬に関しましては病院に確認して下さい。

 

『飲水量・尿量の測定方法』
まず飲水量についてですが、何種類か方法がありますので行いやすい方法で実施して下さい。
・水を容器に入れる時は、計量カップやペットボトルで量って入れます。そして、何cc入れたのかをその都度メモに残して下さい。(※飲水量を測定する際は、水を切らさないように注意して下さい。大きめな器にするか、こまめに補充するようにしましょう。)
・24時間後に容器の水を回収し、何cc残っているかを量ります。(AM9:00から始めた場合、翌朝AM9:00に残量を確認します)
・メモに記録してある容器に入れた水の総量から、残っていた水の量を引いて何cc飲水しているかを量ります。

尿量については、ペットシーツに排尿をする場合はその重さを量ることでおおよその尿量を測定できます。ただし、飲水量とは違い24時間その都度尿量を測定することは、なかなか大変だと思います。その為、普段よりも排尿回数が多かったり、外で排尿している場合は見た目の量で判断して下さい。トイレ砂などで排尿している場合は、砂の塊の大きさをみて尿量が増えていないかを確認するようにして下さい。

飲水量・尿量の測定は最低でも4〜5日連日で行います

 

病気のサイン『多飲・多尿』を知っておくことで、そういった病気の早期発見をすることが出来ます。その為、飼い主の皆様が常日頃からおよその飲水量と排尿量を把握しておくことが大切です。

 

2021.04.13

多飲多尿について(前半)

 

四月は入学シーズンですね。ご入学の方、おめでとうございます😌
さて、段々と暖かくなってきましたがご自宅のわんちゃんや、ねこちゃんは水を普段より多く飲んでいたり、トイレに行く回数が増えている気がする…なんてことはありませんか?

今回は、多飲多尿 についてお話をしていこうと思います。
まず、犬の飲水量は一日(24時間)で体重1kgあたり90〜100ml以上で多飲と言えます。ただし、夏場などに激しい運動をする、あるいは短頭種のような呼吸の激しい犬種は、一時的にそれくらいの水を飲むことがあるため、この状態が持続すると多飲と言えます。また、尿量は一日で体重1kgあたり50mlを超えると多尿と言えます。尿量が増える分おしっこの回数も増えます。

犬の多飲・多尿で考えられる病気は、糖尿病・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)・子宮蓄膿症(未避妊の女の子のみ)・腎臓病などが考えられます。

猫の飲水量は一日で体重1kgあたり60ml以上で多飲と言えます。尿量は一日で体重1kgあたり50ml以上で多尿と言えます。猫の場合、多発性腎嚢胞症と呼ばれる遺伝性の腎臓の病気では、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・ホールド、ヒマラヤン、ペルシャがかかりやすいと言われています。多発性腎嚢胞症は進行すると腎臓の機能が失われていき、腎不全に進行することで多飲多尿を示す場合があります。猫の多飲多尿で考えられる病気で最も多くみられるのが、慢性腎不全です。その他では、甲状腺機能亢進症(ホルモン異常の病気)・糖尿病・高カリウム血症(血液の異常を示す病気)などが考えられます。

[例] 3kgの犬は飲水量が1日270〜300ml以上で多飲、尿量は150ml以上で多尿です。          
      3kgの猫は飲水量が1日180ml以上で多飲、尿量は150ml以上で多尿です。

多飲多尿は、さまざまな病気の症状としてみられますが、初期は元気・食欲が旺盛であることがほとんどです。しかし、病気が進行すると次第に元気・食欲の低下や体重減少などの症状がみられます。いつもより元気や食欲が旺盛な時は注意して様子をみましょう。

※あくまで大まかな目安になりますので、普段より飲水量が多い場合は相談して下さい。

今回はここまでです(^^)/
次回は『飲水量や尿量が増える食事について』と『飲水量・尿量の測定方法』をご紹介します!

 

 

2021.04.09

2021年の春🌸

 

桜が綺麗な季節になりましたね。

病院猫のトラ吉は、最近暖かくて気持ちがいいのか窓側に行く回数が増えました。この日は窓を少し眺めたら、スタッフの方へ寄ってくるなりごろんと倒れてきて甘えていました🐱

トラ吉とは反対に、ハイハオはおもちゃに夢中で一生懸命遊んでいました。
イカ耳になる程夢中でした…(笑)

2021.03.24

すっきり✨

わんちゃん・ねこちゃんの抜け毛で、お部屋の掃除が大変な季節になりました。

換毛期は春から夏前にかけてと秋から冬前にかけての2回あります。
春は冬毛から夏毛に生えかわり、見た目も涼しくスッキリして見えます。
秋は夏毛から冬毛に生えかわり、フワフワしていて暖かそうな印象ですね。

気温が変化する春と秋に換毛期を迎える事で、季節ごとに気温の変化に対応しています。
特に換毛期には定期的にブラッシングをすることをお勧めします。

令音も換毛期で毎日抜ける毛量が多い為ブラッシングをしているのですが、自分の抜けた毛で遊ぼうとしており新たな可愛い一面が見られました。
冬毛でフワフワな令音はまた半年後...(ToT)

2021.03.11

犬猫の胃腸炎

2月も終わり、日に日に暖かくなってきましたが、まだ気温が低い日が続いています。寒暖差があると人間同様、犬猫も体調を崩してしまいます。
特に多くみられる症状は下痢と嘔吐です。
そこで今回は「胃腸炎」についてお話しします。

胃腸炎は「急性胃腸炎」と「慢性胃腸炎」があり、どちらにも共通する主な症状として、下痢や嘔吐・食欲不振・元気消失などがあります。また、下痢や嘔吐の症状があると、体内の水分が排出されて減少する為、脱水症状が見られます。

 

「急性胃腸炎」
原因は、感染症(ウイルス・細菌・寄生虫)、食事が合わない、誤食による中毒などがあげられます。特に季節の変わり目に気温や環境の変化でも症状が出るので、注意してみてください。

 

「慢性胃腸炎」
下痢や嘔吐が定期的に続き体重が減少しますが、症状自体は急性胃腸炎よりは軽度なことがほとんどです。また、感染症が原因の場合は免疫力の低下もありますので、日頃から便の状態や体格などを把握しておくことも大切です。

 

『検査や治療』
触診や糞便検査をしますが、症状が重い場合は血液検査・レントゲン検査・超音波検査なども実施します。
下痢止めや吐き気止めの注射、脱水時には点滴をし整腸剤や吐き気止めを処方します。
お家での食事についてですが、胃腸を休ませる為に絶食する場合もあります。また、ご飯を食べさせる際はいつもより少量にしたり、消化に良い缶詰などを与えた方が良い場合もあります。

最後に、投薬や環境要因を改善しても症状に変化がなかったり悪化している様であれば、他の病気も考えられるので長く様子を見ず早めの受診をお勧めします。

 

2021.03.02

狂犬病予防注射について

令和二年度狂犬病予防注射は、2月28日で終了致しました。

令和三年度狂犬病予防注射は、4月1日から開始致します。

これまで公園等で行われていた仙台市の集合注射は、実施しない為、
動物病院での接種をお願い致します。

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Tel.022-769-9939
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