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2021.09.10

子犬・子猫を迎えたら( 避妊手術 )

コロナ禍でおうち時間が増え、ペットを飼う人が増えたそうです。
子犬・子猫を迎え入れた時考えていただきたいのは避妊・去勢手術のこと。
今回は避妊手術についてお話ししたいと思います。

繁殖目的で飼養している場合を除き、基本的には若いうちに手術を受けさせることをお勧めします。
避妊手術を行うメリットとして病気の予防発情によるストレスの回避などが挙げられます。

〈 病気の予防 〉 
  発情するとホルモンの分泌により乳腺が刺激され乳腺腫瘍になる可能性があります。猫の乳腺腫瘍は、ほとんどの場合悪性で死に至る可能性もあります。
  その他、子宮に膿が溜まり全身に毒が回ってしまう子宮蓄膿症もあります。

〈 発情によるストレスの回避 〉
  メス犬の場合、発情後妊娠していないのに妊娠中と同様の変化が起こる偽妊娠(おっぱいが腫れる、乳汁が出るなど)を防ぐことができます。
  メス猫の場合、発情期には大声で鳴くため、手術を行うことによりこれを回避することができます。

 

しかし手術を行うデメリットもあります。手術は全身麻酔で行うため、麻酔によるリスクがあるということです。
また、手術をするとホルモンの影響や発情行動でエネルギーを消費しなくなるので太りやすくなります。食餌の量を2、3割抑えるかカロリーの低いフードに切り換えるといいでしょう。

 

◎手術をうける時期の目安
 一般的には発情期に入る直前の生後6ヵ月齢くらいに行います。
 当院でも生後6ヵ月齢の手術をお勧めしていますが、メス犬の場合は2回目の生理以降の手術になると乳腺腫瘍の発生率が高くなってしまうので遅くてもその前までに手術を行うとよいでしょう。メス猫の場合は生後6ヵ月齢〜1歳前までに手術を行えば乳腺腫瘍の発生率は低いようです。

 

当院では避妊手術後、傷口を舐めないように腹帯(晒で作った服のようなもの)を着せて抜糸まで過ごします。
(上の写真でリアンも着ていますが、腹帯をいたずらするのでさらに服を着せていました。)

 

来月は去勢手術についてお話ししたいと思います。

 

Tel.022-769-9939
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