春が終わりを迎え、梅雨がやってきますね☂🐌🍃
今月は尿検査でわかる結晶(結石)の種類とジアルジアについてお話しします。
・急にトイレに頻繁に行くがあまり尿が出ていない
・血混じりの尿をする
この場合は膀胱炎かもしれませんので、可能であれば来院前にしょうゆさしや紙コップなど、何か容器に液体の状態で尿をいれてお持ちください。また、当院では尿検査の容器をお渡しすることもできますので、お気軽にスタッフにお声がけください。
ペットシーツに尿をする場合は、ペットシーツを裏返しビニールの面を上にしていただければ液体の状態で採尿できます。システムトイレなど猫砂を使用している場合は、ペットシーツを抜いた状態にし、尿を持参してください。それでも難しい場合は、ご相談ください😌
<尿検査の容器>
機械で結晶や細菌がいないかを検査します↓
<シュウ酸カルシウム>
写真のキラキラと光っているのが、シュウ酸カルシウムという結晶になります。
治療:酸性尿で溶けない石のため、手術で摘出する場合がほとんどです。術後は、石のもとになる結晶を出来にくくするために、お薬を投薬していきます。シュウ酸カルシウムは摘出後、できにくくするお薬を投薬し続けることで再発の予防になります。薬をやめてしまうと、シュウ酸カルシウムの再発が高確率で起こります。また、薬を投薬していても体質で再発する場合があり、定期的に石が詰まらないよう手術で摘出する必要があります。
<ストルバイト>
アルカリ尿に傾いており、ストルバイトという石が出来ている状態です。
治療:ストルバイトを溶かす食事での治療とお薬を投薬し、石が溶けるかを尿検査で確認していきます。こちらはお食事でのコントロールがメインになります。
次にジアルジアについてお話しします。
ジアルジアとは、小腸に寄生する原虫で糞口感染が主で、汚染された水や食物を摂取することで感染します。
下痢や軟便は季節性や異物の誤食などさまざまありますが、お薬を投薬しても飲み切ると再発してしまうという時や、お薬を飲んでいても症状にあまり変化がない時、またお迎えしてすぐにそういった症状が出た場合で、ペットショップなど多数の子たちと接触があった子は、ジアルジア症の可能性があります。
治療:駆虫薬を使用して数日から数週間かけて治療します。状況に応じて輸液などの対症療法を追加で行う場合もあります。
今年から便を検査センターに送り、より詳しく調べることができるようになりました。便1gほどお持ちいただければ検査が可能です。小さじ1杯あれば十分な量です。便検査に関しては特に容器はお渡ししておりませんので、ビニール袋などにいれてお持ちください。