暑い日が続き、夏の訪れを感じますね🌞夏休みシーズンが近付き、旅行を計画している方も多いのではないでしょうか?
今回は、これからの季節に注意していただきたいレプトスピラ感染症についてお話しします。
レプトスピラ感染症はレプトスピラという菌によって引き起こされる病気で、主に夏〜秋に発生します。人を含む多くの哺乳類が感染し、特にネズミなどのげっ歯類が高率で保菌しています🐁
症状
・嘔吐、脱水
・口腔内の出血、壊死
・肝不全、肝不全による強い黄疸
・腎不全
など
重度のものでは2〜3日の経過で死亡することもあります。
感染経路
感染動物が尿とともに排菌し、水や土壌を汚染。汚染されたものに接触することにより、皮膚や粘膜から感染します。
県内での発生はまれですが、関東から西側では毎年発生が報告されています。
県外への旅行や、山や水場、犬の多く集まる場所に行く場合は注意が必要です。
治療・予防
レプトスピラに有効である抗生剤の投与を行い、脱水が見られる場合は輸液を行います。
予防としては、レプトスピラ症に有効なワクチンを接種することが推奨されます。当院ではレプトスピラ(イクテロヘモラジー型、カニコーラ型)に有効な8種混合ワクチンを取り扱っています。また、レプトスピラは湿潤な環境で増殖するため、水田、池、沼などで水を飲ませないことも予防となります。
また、人に感染する恐れがあるため、もし飼っているわんちゃんが発症して介護する際には、尿などが口や目に入らないようにし、手をしっかりと洗うことが大切です。